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【CADオペレーターの向き不向きとは?】未経験からチャレンジする前に知っておきたいポイント!

CADオペの始め方

CADオペレーター歴10年以上やってきて、これまで友人や仕事仲間からよくこんな言葉を聞いてきました。

  • 「手に職あって羨ましいけど、私にはできなさそう」
  • 「数字とか苦手だし、私には無理!」
  • 「ソフトの操作も難しそう、私は別にPCは得意というわけではないからなあ…」

興味をもたれることが多いのに、よくわからない上になんとなく難しそう…というだけで、そのまま調べることすらせずに終わってしまう。そんな人ばかりでした。というか、まじで全員そうでした。笑

でもそれって、すんごくもったいない!

なぜなら
CADって、やりがいがあって楽しい仕事だから。

実際筆者は、そう感じているからこそ未経験だったあの頃から11年経った今でもCADのお仕事を続けています。

そして何より、向き不向きはあるけど「やってみないとわからない」っていうのが、現場や採用側の本音だったりします。CADオペレーターが未経験でも採用されるケースを何度も見てきましたが、そういうものだという共通認識があるからだと言えます。

とはいえ、ある程度の向き不向きの傾向や相性は存在するし、自分が向いているかもしれないとわかれば挑戦のハードルも低くなりそうですよね!

そこで、今回は未経験からCADオペレーターにチャレンジする人が知っておきたい「向いている人・向いていない人」の特徴をまとめてみました!

ぜひ参考にしてみてください☆


よくある誤解を解こう!

まずは、よくある“思い込み”をばっさりいきましょう。

❌ 数字に強くないといけない?

筆者、暗算できません!
割り勘計算はいつも友達にお願いしてるくらいです。まぬけ顔で「え?あってる?足りてる?」と毎度毎度聞いているくらい笑。

でも大丈夫。今はエクセルやツールがある時代です。計算はもっぱらエクセルにお任せしています。

人は多かれ少なかれ誰でもミスはします。エクセルなら計算式も残るし、むしろその方が安全!バンバン頼って生きてます。エクセル大好き。


「計算式」に引っかかった方もいるかもしれないですが、これはだいたい教科書通りのものを使用しますし、ネットでいくらでも情報を見ることができる。なんなら今話題の生成AIに式を確認することだってできます。

数字に苦手意識があっても、工夫次第でちゃんと仕事になります!


❌ 文系には難しい?

むしろ文系出身のCADオペは多いです!みんなにちゃんと確認したわけではないですが、理系からCADオペレーターになる方の方がレアなのではないかなと感じています。

むしろ理系出身者はもともと大学でより専門的なものを学ぶので、設計者側になることのほうが多いと筆者は考えます。

筆者は大学生時代、接客のアルバイトをしておりましたが金の亡者だったため勉強をさぼって金稼ぎをしていただけ、そして新卒での就職は「なんとな~く」営業職につきました!

その営業職はなんと4か月で退職。

生活のためにとりあえずアルバイトをしなきゃ!デスクワークの求人!よし、これにしよう~!とCADのことをなーんにも知らないままその求人に応募して採用された。

これが筆者とCADとの出会いなのです笑。

理系じゃないとダメ…なんてことはありません。
やる気があれば、ちゃんと活躍できます◎


❌ 頭が良くないとできない?

「CADもできるのは、頭が良いからだ」と考える人もいますが、全然そんなことはありません。

未経験からのスタートが可能なCADオペレーターの求人は、だいたい指示通りに図面を修正するというところから始まりますのでそこまで難しいものではありません。

まずはソフトの操作ができればOKです。

一口にCADオペレーターと言っても仕事の内容は様々。

ひたすら指示通りに修正をこなしてくれればOKの求人もあれば、設計の一部を任されたり、設計のための準備作業として何かの計算を任されたりするような求人もあります。

CADオペレーターとして”稼ぐ”のならゆくゆく後者を目指したほうが良いのですが、とにかくまずは言われたことを着実にこなすこと。

その意識があれば十分CADオペレーターを目指せます。


向いている人の特徴とは?

次のような性質がある人は、CADオペに向いているかもしれません!

✨ 性格的な特性

  • 集中力がある
  • 黙々と作業するのが苦じゃない
  • 気が利く・細かいところに気づける
  • 慎重・正確に物事を進めたい
  • 「なぜ?」と原因を考えるのが好き
  • 素直にアドバイスを受け入れられる
  • 人の話を丁寧に聞ける
  • 知的好奇心がある
  • 粘り強い(すぐ投げ出さない)
  • ドライな人間関係でもOK
CADオペレーターの職場環境の特徴として、筆者の経験上、「仕事仲間とは絶対仲良ししたい」というタイプの方は多くなく、どちらかと言えば必要以上に関係をもたないというスタンスの方が多数派でした。自然な流れで仲良くなりランチや飲みに行く仲になったという人はいても、基本はドライな関係を保つ。そういうスタンスに共感を持てる方、「”女子同士”特有のややこしい関係が苦手だ」という方にはとっても良い環境です。(筆者はまさにそのタイプ)

✨ 趣味や傾向

  • パズルが好き(特別得意じゃなくても考えることが好きならOK◎)
  • ハンドメイドやものづくりが好き
  • ゲームが好き
  • PCで何かにハマったことがある
  • インドアで、頭を使う趣味が多い

逆に、向いていない人の特徴は?

  • 動いていたい、刺激が欲しいタイプ:”動”を好むか”静”を好むか。CADオペレーターの仕事は後者です。
  • 集中力がない、飽きっぽい:同じ内容の作業を何時間、一日中、1週間、一か月、それ以上…と続くことがあります。実際、筆者が研究部署で働いていたときは、「あるモデルをあるソフトで正常に処理される形にする」という作業を課され、実現できるまで3週間程度かかりました。
  • 人とのコミュニケーションが大好き:人と関わることが生活の中心だと考える方にとって、CADオペレーターの仕事は苦痛に感じることがあります。何時間も黙々と作業する上に、職場の人間関係はドライな職場が多く、話せないことにストレスを感じてしまうでしょう。
  • 接客・営業のように直接関わるのが好き:人に直接何かをして、喜んでもらう&感謝されることがやりがいにつながるという人にはCADオペレーターの仕事はむなしく感じるかもしれません。設計者から「助かったよ」と言ってもらえる場合がありますが、実はそんなに多くはありません(職場によりますが)。
  • 「なんで?」とあまり考えない:ものごとを設計するのには、何事も根拠が必要です。「なんでこの部分はこうしたのか」→「なんとなくこう作ってみました~」なんてことがあったら、消費者としては恐ろしいですよね笑。それは設計のお手伝いをする私たちCADオペレーターも一緒です。また「CADソフトがうまく動作しない」という場面も少なからずありますが、「なんかわかんないけど再起動しとこ~」というのは最終手段。原因を考える癖がないと、少し厳しいかもしれません。
  • PC操作が苦手 or 面倒くさいと感じる:苦手という自認があるなら、CADオペレーターは厳しいです。今までOffice系のソフトを扱ってみて、それですでに苦手だなあと感じているのであればおススメできません。逆に、Office系のソフトでも機能を理解して使用できている、さらに自分なりに知らない機能をいろいろ調べて試すということができる方であれば、CADもすんなり扱える可能性が高いです。

⚠ CADオペを「人と関わらなくていい仕事」と思っているあなたへ

CADオペの仕事は“黙々作業”で「人と関わらなくて良いんではないか」と思われることがあります。

もし、人と関わるのが嫌、コミュニケーションをとるのが嫌だからCADオペがしたいという方がいたら、その考えでCADオペに挑戦するのはとっても危険。

なぜなら、筆者の経験上CADオペはコミュニケーション力がなければ厳しい仕事だと感じるからです。

CADオペレーターは、多くの場合設計者の指示を受けて作業をする職業。

でも、設計者が十分な指示をしてくれることってほとんどありませんでした。(仕事内容にもよりそうですが)

その場合、こちらから設計者に指示を仰いだり確認したり、不足の資料を要求したりする必要があります。

またある程度経験を積むと、自分から情報を取りに行ったり、相手に説明する力も求められます。

筆者も「ここはなんでこうなっているの?」「ここはどうなっているの?」と質問を受け、説明する機会をたくさん経験してきました。

CADオペレーターは、自分ひとりで完結する仕事をしているわけではありません。設計者と組んで仕事をしている以上、お互いの業務をスムーズにすすめるためのコミュニケーションは必要不可欠なのです。

「人と関わりたくないからCADオペになりたい」という方には、厳しいですがこの仕事は務まりません。


3DCADの場合、さらに“向き不向き”が出やすい?

3DCADは、空間認知力がより求められます。

  • 立体図形が苦手…
  • パズル系はちょっと…

という人は最初は大変かもしれませんが、
実際には「慣れ」で解決することも多いです。

🔰 筆者の後任のエピソード

まったくの未経験で入社した20代女性。スクール卒でもなく、本当にまっさらな方でした。

研修中に、3D形状把握の練習のために3面図から立体をスケッチする練習をしていただきましたが、はじめは正しく形状の把握ができませんでした。

3面図に関してはこちらを参考としてご覧ください。(EdrawSoft様のページにとびます)

それでも彼女は実務の中で地道に努力をしてきたのでしょう。
1年後に会ったときは、「難しいけど楽しい」「大丈夫」と前向きに続けていました。

CADに必要なのは「完璧な能力」よりも「チャレンジする気持ち」と「続ける力」なんです。


まとめ:向き不向きはあっても、まずは一歩踏み出してみよう!

以上、筆者目線での「CADオペレーターの向いているタイプ・向いていないタイプ」を紹介してきました。

でも、最初から完璧じゃなくてOKなぜなら一番重要なのは意欲的な姿勢だからです。

「PCが苦手だ」となれば正直致命的だといえるのですが、たとえ「向いていないかも…」と思っても、冒頭にお伝えしたとおり「やってみないと分からない」というのが経験者や現場目線の認識です。

今は学べる環境も整っていますし、サポートも豊富。「できるかどうか」じゃなくて「やってみたいかどうか」――その気持ちを大事にしてほしいなと思います。

未経験からCADオペレーターを目指したい方は以下の記事もぜひ覗いてみてください。

「30代からじゃ遅いよね…」という方もいますが、そんなことはありません。

CADオペレーターは人材不足。未経験からでも活躍できるチャンスは大いにあります!

せっかく興味をもったなら、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

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