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CADオペレーターはやめとけ?将来性ない?CAD歴10年以上の筆者がリアルを教えます

CADオペのリアルな事情

「CADオペレーターはやめとけ」「将来性がない」――そんな声をネットで見かけたことはありませんか?

実際、質問箱や掲示板では、設計者らしき投稿者から「CADオペレーターなんて不要」といった意見も出ています。

では、CADオペレーターは本当に将来性がない職業なのでしょうか?

CAD歴10年以上の私が、これまでの経験を踏まえてリアルな実情をお伝えします。

ネットでよく見る「CADオペはやめとけ」という意見

ネットでは、CADオペレーターに対してこんな意見がよく挙げられます。

• 単純作業が多く、スキルが身につかない

• 設計者がCADを使いこなせるようになれば、CADオペは不要になる

• AIや自動化が進み、CADオペの仕事が減る

• 給与が安い、キャリアアップしづらい

確かに、これらの意見には一理あります。特にAI技術の進歩や業務の効率化によって、CADオペレーターの役割は変化しつつあります。

しかし、CAD歴10年以上の私から言わせてもらうと、一概に「CADオペレーターは不要」というのはかなり無理のある意見です。

「んなことねえよ!なめんなよ!」です!笑

「CADオペは不要」という設計者の声、本当に正しい?

「設計者がCADを使えれば、CADオペレーターはいらない」――こういう意見をとある質問サイトでちらほら見かけます。

しかし、私の経験上、製造業での機械CADを効率よく使いこなせる設計者は意外と少なかったです。

特に、派遣では大手メーカーに就業することが多かったのですが、CADが使えても基本的な操作だけという方が大半。

例えばAutoCADの操作の場合、画面上のアイコンからコマンドを起動させる方が筆者の見てきた職場では大半。というかほぼ100%そうでした。しかし、業務スピード改善のためにはキーボードショートカットを使用します。このほうが圧倒的に早いです。

ベテランCADオペは、他のCADにおいても、どの程度カスタマイズ可能か自分で調べてショートカット割り当て等を行ったりするのです。(自分の好みにCADソフトの機能をカスタマイズする設計者は筆者の経験上見たことがありません。)

さらに、コマンドを組み合わせて簡単なマクロを作成したり、スクリプトを活用したり。

こういった工夫をこらして業務に取り組んできて、「え?もうできたの?」「仕事早くて助かる」と驚かれる&喜んでいただける経験を何度もしてきました。

また、彼らが分からないことやうまくいかない操作についてアドバイスするということも多々ありましたし、新人へのCAD教育も、彼らの先輩設計者に代わって行った経験もあります。

設計者が本来の業務に集中するためにも、CADオペレーターがサポートに入ることで業務の質とスピードが向上する場面は多いのです。

また、建設業界で最近はやりのBIMソフトにおいても、国レベルで活用が推進されているもの業界全体的にソフトを活用できていないという現実もあります。(※CADオペとBIMオペは区別されていますが)

「CADオペレーターはいらない」-世の中全体がそういう状態になるには、現状からしてかなり、かな~りの時間が必要かと思います。

これまでの職場ではだいたいありがたく思っていただけてたのに、ネットではなぜかCADオペ批判をする人をちらほらみかけます。きっとバチバチやって嫌いになっちゃったんでしょうな(小声)

CADオペレーターに将来性がないのではなく、成長しないCADオペレーターが問題

「CADオペレーターに将来性がない」のではなく、成長しないCADオペレーターは淘汰されるというのが現実です。

将来性のないCADオペレーターの特徴

• 頑固で、過去のやり方にこだわる

• 言われたことしかやらず、主体的に動かない

• CADソフトを使うだけで、業務改善や効率化を考えない

• 自分で調べず、新しい技術を学ぼうとしない

こういった姿勢では、技術が進歩する中で仕事を失う可能性が高いでしょう。

将来性のあるCADオペレーターの特徴

一方で、CADオペレーターとして成長し、価値を発揮する人もいます。

• あらゆる要望に柔軟に対応できる

• 傾聴力やコミュニケーション力があり、設計者や他部門とスムーズに連携できる

• 新しい技術や業務改善について積極的に学び、提案できる

• 自動化やマクロを活用し、作業を効率化できる

こうしたスキルを身につければ、CADオペレーターにとどまらず、設計補助やプロジェクト管理といったキャリアアップの道も開けます。

学ぶ意欲がある人は、CADオペレーター以上の価値を発揮できる

結局のところ、CADオペレーターという職業自体がダメなのではなく、「どう働くか」が重要なのです。

学ぶ意欲があり、スキルアップを続ける人は、

• CADオペレーターとして重宝される

• 設計補助やエンジニアへキャリアアップできる

• 業務効率化のプロとして新たな価値を生み出せる

逆に、成長を止めてしまえば、これからの時代どんな職種でも将来は厳しくなります。

もちろん、最初から”業務効率化”なんて難易度が高いことを意識する必要はありません。

CADオペレーターをめざしたい!自分を向上させたい!という意欲をそもそも持っている方なら、日々の業務の中で自分がすべきことを他人から言われなくても見出していけるでしょう。

「CADオペレーターはやめとけ」という意見に惑わされる前に、自分がどんなCADオペレーターになりたいのか?どんなスキルを身につけられるのか?を考えてみることが大切です。

”将来性のあるCADオペレーター”は、仮にCADオペレーターという職業がなくなっても活躍できる場所を新たに見つけることができるでしょう。

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